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今日JTA主催のレフリー講習会のお手伝いに行ってきました。
今日は本来のイベントが中止となったため学生中心のレフリーコーチングクリニックエレメンタリーレベル(初心者レベル)の講習でした。 指導はJTAタッチコーチのウィサン・パーカ氏、サポートはJTAの内川氏と自分という3名でトレーニー20名の指導になった。 スケジュールは9時から3時までの3部構成。 朝のセッションは主要なレフリーシグナルの学習。 シグナルのアクションと解釈を解説した。 start of the game 5th touch 6th touch play on dummy half ball to ground 6 more penalty action forward pass touch pass off side at the five (5m) voluntary rollball obstruction disputing decisions(verbal abuse) throwing (kicking) ball away excessively phisical play penalty not taken on the mark roll ball off the mark delaying the roll ball incorrect rollball (player not facing score line) incorrect rollball (ball not rolled between legs) touch down claimed touch off field ref. in agreement with touchdown dismissal for period of time end of play といった基本的なシグナルを覚えるだけでなくシグナルの名称だけではなく、それにともなうアクションとホイッスルの吹き分け(吹く時間の長さ)。 ペナルティーのアクションは(ペナルティ獲得したチームサイドへの)手を上げる、ペナルティーシグナル、タップポイントの指示(手は人差し指だけでささない、手のひら(閉じた状態で親指を曲げておく)で指し示す)、10mバックの指示、という4つのアクションをスムーズに行えるようにする。 講習のポイントとしてはレフリーコミュニケーションには3つ(トーク、シグナル、ホイッスル)あり、特にホイッスルの音の質、長さの使い分けに時間を割いた。 ウィサンのアセスメント方法は一人ひとりの動きをチェックしての丁寧な修正も印象的だった。 アクションのチェックでは 腕を正しく伸ばす。 ペナルティの与えられたサイドへ広げた手を肩の高さに合わせてしっかり伸ばすこと。 ホイッスルの持ち方 人差し指をホイッスル上部の空気の抜け穴の部分にあてがうようにもつ。 (あとで確認すると人差し指でなくてもよい。中指や人によっては2本の指をあてがう人もいるとのこと) ホイッスルトーン 音を切るときは人差し指でホイッスル上部の穴をふさぐ。 ホイッスルの長さを使い分ける。 思い切って吹く。(音量を大きく) ホイッスルはピッチのノイズや選手たちの集中力でヒアリングが低下している選手たちに警告を発するための手段であるので、注意を促すために思い切って吹かなければならない。 15分のブレイクを入れる。その後は、 On field ref.とOff field ref.のポジショニング。 ディフェンスライン後方に位置し、次のオフサイドラインとなるタッチ地点からの5m後方のポイントの指示とその後のステップバックまでのアクション。 Off field ref.との交代。 わたし自身も初めて聴いたセオリーだが、 レフリー交代のセオリーは両サイドの10mラインまでのミドルエリアでドライブが行われているときに交代する。 交代の際は、On field ref.に声をかけて後方から進入する。 前方から進入すると選手に接触する恐れやOn field ref.の視界に侵入してボールが見えなくなる可能性があるから。 両5m~スコアライン付近ではターンオーバーが発生しても交代せずにがんばって逆サイドのオフサイドまで戻る。その際にOff field ref.がオフサイドラインを指示する。 選手のサブボックス交代と同じ考えでドライブ中に交代することを意味するのだがOn field ref.が疲れてサイドラインに逃れようとしてもOff field ref.が入る準備ができていなければピッチにレフリーがいなくなる可能性があります。 この交代のシステムは初めて聞いたのでのちほどウィサンに確認してみました。 これは義務ではなくあくまでもセオリーでOn field ref.の疲労度合い、経験、スキルにより変わってもよい。 この交代のタイミングはあくまでも目安だとのことでした。 経験あるレフリーユニットであればどんなシチュエーションでも交代できるとのことでした。 自身の経験でもボール位置の大きな移動やゴール前でのディフェンダーのペナライズ等によるバックトゥ1での交代もやるということを見ました。 On field ref. のボディポジション フィールド内のレフリーは常にボールを見続けなければならない。 そのポジショニングはボールキャリアのポジションの延長線上(ディフェンスライン後方)ではなく、やや斜めにポジショニングする。 スクーパーやスクーパーディフェンスとの接触をさけるためである。 スクーパーが外にコースを取ったら内側にポジショニングをする。(アウトポジション) ボールキャリアとの間隔(5m程度)を保つようにする。 両肩がスコアラインと平行に成らないようにどちらかの肩を入れてスコアラインから見て斜めになるようにステップバックを行う。 真っ直ぐに下がるとスピードあるボールキャリアに接触する可能性があります。 常にアウトポジション(外側に向いてボールを見ることができるように)を意識する。 以上の講習内容を復習、ロールプレイしてランチタイムに入りました。 午後は午前中に学習したシグナルとコールを筆記によるテストを行いました。 トレーニーは解答の書き方について困惑したようでした。 解答欄にはシグナルとコールの欄がありましたがどちらにどう書いてよいか理解できないようでした。 正解はシグナルの欄にはそのアクションの名称、コールの欄にはその際にレフリーが発する言葉を書き込むことです。ですからシグナルとコールが同じ解答になる場合もあるし、コールには何も書かない(ウィサンはstart to playなどは何も言わなくてよいと言っていました。) その後はもう一度、個人的に各シグナルのロールプレイと質疑応答が行われました。 これも各個人それぞれが熱心に質問してくる人、自分で熱心に復習する人といったように様々なリアクションが見られました。 そして最後にゲームシナリオでの実際のレフリング。 トレーニーは3人一組に分かれてスローダウンしたプレーの中で実際にジャッジしてみます。 必要なコミュニケーションやアクションなどを忘れたりレフリー交代のタイミングを逸したりすることも多々見られましたが熱意あるレフリングが見られました。 個人的なゲームアセスメントとしては、 ジャッジメントアクションは大きく取りましょう。 スムーズにアクションを行い、次のポジショニングに移れるようにしましょう。 ペナライズやスコアのコールはターンオーバーのコールよりもやや時間をかけて行います。 選手とのトークによるコミュニケーション(オフサイドへの後退や未然にオフサイドを防ぐなど)が不足していたり、Off field ref.が休んでしまったりしたことについて改善が見られると良くなると思います。 ペナライズの状況が発生したときにどう考えるか。 すぐにホイッスルを吹くのではなくアドバンテージをよく見る。 ホイッスルの数は少なければ少ないほうがプレーストップする回数も減るし、質の高いゲーム展開も見ることができます。選手たちもペナライズによるフラストレーションもたまらない。 もちろんレフリーコールによる選手たちのリアクションなくしてはこれは達成しません。 そのためには常にレフリーはコミュニケーションをとり続けなければならないということを意味しています。 最後に今回のミーティングにはこのような意図があることを記しておきます。 レフリーの役割はタッチゲームのなかではとても重要です。レフリーなしではゲームはコントロールされないし、モチベーションもなくなり、ルールの意味もありません。 「レフリーの質」は注目されるべきものであり、その動作、秀逸なスキルとコミュニケーション、ルール知識、自信あふれるホイッスル(正しいかそうでないかは別にして)次第でゲーム内容は変化する。 一般的に「レフリーの質」というものは以下のことが必要とされる。 適正なフィットネスレベル ルール知識に明るい ルール解釈の主張ができる コーチングを受ける意欲がある 一貫したレフリー経験を蓄積しようとする意欲がある 人格としても優れ、コミュニケーション能力がある 自信がある 最後に覚えておいてほしいことは 「フィールド上のレフリーは唯一の審判を下せる人、その決定はたとえ合っていようとそうでなくても成立されるべきものである。」
by vivezacriolla
| 2011-10-08 22:10
| touch
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